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 間(ま) 日本人が大切にする「間」とは

「無用の用」

必要無いようでとても重要だということは、日本人は昔から分かっていた⁉では、日本人が大切にしてきた「間」にはどのようなものがあるのか?みていきましょう。

ホームページや書籍など、文章を読んでいくときにとても重要なのが「余白」ですね。ヘッダーやフッター、小口やノドなどもそうですし、文章を読みやすくするためには改行やスペースを入れることも大切です。まず全体のレイアウトを見て、読みたくなるかそうでないかが判断されるとても需要な「間」の一つですね。

「まじめ」という言葉は、間を締めていて入る隙間が無いという意味からきています。文字で書くと本来「間締」となります。逆に間が抜けている様子を「間抜け(まぬけ)」といいますね。日本語の面白いところです。

これも日本人特有の解釈だと思います。どんなに仲のいい友人でも夫婦でも、踏み入って欲しくないところって誰にでもあるかと思いますし、いつもいつも引っ付いていたのでは窮屈になってきてしまいますね。人の心の中に土足で踏み入るようなことは、あってはいけませんね。適度な間合いをもって接していきたいですね。

私もよくありますが「良いか悪いか、どっち⁉」と聞かれた時、「…まあまあかな」と答えてしまいます(^^;現代だと「はっきりしろ!」なんて言われることが良くありますが、日本人は昔から白黒つけることや断言するということを嫌います。それを象徴する言葉が「まあまあ」ということです。良くもなく悪くもなく、白でもなく黒でもない。それは日本人が好むグレーであり、まあまあということであり、ほどほどでいいということです。とてもいい言葉だと思いませんか?

昔ながらの家屋にはよくありましたが、最近のおしゃれな家にはこの縁側のある家はほとんどありませんね。縁側というものは非常に便利なもので、家の中の人と外の人が気軽にコミュニケーションが取れるところなのです。中の人は、靴を履かずに外から来た人と対話ができ、外の人も同じく靴を脱ぐことなく中の人と臆することなくコミュニケーションが取れるのです。これも一つの間として、とても素晴らしいアイデアだと思いませんか⁉

英語にはなかなか直訳できない、日本語の代表的な言葉だと思います。日本人以外の諸外国の人達は基本的に「自分中心的」な人が多いように感じます。なので周りがどんな空気(雰囲気)でも、場違いだとしても自分の感情を表している方が多いように思います。空気や間合いを見て人と接する大切さって日本人ならなんとなく分かりますよね。

間の大切さを分かっていた昔の日本人の方々は、本当にすごかったことが分かります。なぜならば、今の時代グローバル化や多様性など「個人」を主張したり、自分さえよければいいといったような思想が蔓延していて、またそうせざるを得ない状況になる方も増えていて、人を想う気持ちが薄れているからです。何が言いたいかというと、自分のことより人のことを考えることができる日本人って、本当に素晴らしいということです!
日本国の象徴として天皇という存在があり、その天皇は「国民」を大御宝として安寧を祈り、国民は天皇に感謝する。このような関係性を約2700年続けてきた国は、世界中地球上でただ一つ「日本」だけです。このような国の民族として生まれたことを誇りに思えないわけがありませんよね⁉
どこの国の人が何と言おうと、日本人が地球上で一番優れた考えも持った民族だと認識していくべきだと考えます。