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 美 日本人の美しさの秘密

日本人と西洋人の違い

どちらがいい悪いではなく、基本的な考え方や思考には下表のような違いがあります。

日本人

西洋人

自然美を好む

人工美を好む

感覚の美

思考の美

敗者の美

勝者の美

左右非対称を好む

左右対称を好む

頭を下げる

握手を求める

自然美と人工美

「神」の項目でも記述した通り、日本人は自然を神としてきました。ですので、作られた人工美よりも自然のままの美しさや自然そのものが美しいと考えます。
例えば庭の作り方でもよく分かります。西洋は木を丸く剪定したりして、自分が思うように作っていきますが、日本は出来るだけ自然な形を崩さないように作っていきます。やはり自然に神が宿るという考えがあるためか、木の気持ちになると無理矢理切って欲しくはないだろうとも思います。
これは、日本人の心優しい民族性出ているのかもしれませんね。

感覚の美と思考の美

西洋美術では、写実的に描くことを重要視してきました。写実というのは、見たものを見たまんま写真のように描くことを言います。写真や実物と並べてほとんど違いが無いくらいのものがいいとされていました。一方日本は感覚で捉えるということが得意です。四季を感じたり、風を感じるための風鈴だったり、何を感じたか・どんなふうに思ったのかということを大切にしています。

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敗者の美と勝者の美

日本には判官贔屓という言葉があります。意味は以下のようになります。

 ↓ ↓ ↓

弱いとされる側や負けゆく側に同情する・美徳を見出す形で、贔屓したくなる心理のこと。
分かり易く言えば、「力こそが正義」、「勝った方が正しい」といった勝利至上主義の真逆的な考えと言える。
勧善懲悪や善悪二元論を好んでいる者にこの傾向が非常に強いとされており、特に日本人に多いともされている。が、特に日本だけのものという訳でもなく、アメリカでも「アンダードッグ効果」という形で証明されている。
ちなみに、対となるものに、勝つ側に便乗しようとする「バンドワゴン効果」があり、これらを総称して「アナウンスメント効果」と呼ぶ。

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これも日本と西洋・欧米諸国と全く真逆の考え方だと思います。

左右対称を好むと左右非対称を好む

お花で例えると、西洋のフラワーアレンジメントは左右対称に配置していきます。そして、花と花の間をなくすように間を埋めていきます。一方日本の生け花は、その花の特色・形・枝ぶりを見て挿していきますが、量ではなく少ないお花でも左右のバランスをとても重視します。

頭を下げると握手を求める

例えば、初めて会った人に対して日本では頭を下げて挨拶をする・会釈をするというのは常識です。ですが、よ~く考えてみてください。その相手がもしも悪い人だったとしたらどうでしょうか?「こんにちは」と頭を下げて目線が外れた途端に、その頭を殴られたとしたら…怖いですよね(;´・ω・)
西洋ではそういうことが起こりうるため握手を求めれるという文化になったと言われています。片手で握手してももう片方の手は自由になるため、もしものことがあっても対処ができるということです。